育休明けに転職できる?4つの注意点と成功させるポイント

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女性にとって出産とは、自分をとりまく環境や状況、気持ち、物事の優先順位などに大きな変化をもたらすもの。働くママにおいては、職場復帰を前提に育休を取得したはずが、実際に子育てが始まると、仕事と両立してやっていくことに不安を感じるようになるかもしれません。復職後も、出産前と同じような仕事の仕方ができるとは限らず、条件面や働きにくい環境への不満などから、転職を考える方も少なくないのではないでしょうか。

そこで本記事では、育休明けに転職することはできるのかという視点から、育休明けに転職する場合の注意点と成功させるためのポイントまで解説します。育休明けの働き方に悩んでいるママさん、ぜひ参考にしてください。

育休明けに転職をすることはできるのか?

出典:photoAC

育休明けに転職をしたいと考えたとき、まず思い浮かぶのが「そもそも転職できるの?転職してもいいの?」という点ではないでしょうか。

育休とは、育児休業の略で、子育てのために一定期間休業することができる制度のこと。期間中は、社会保険料が全額免除され、雇用保険から育児休業給付金が支給されます。復職を前提とした制度ではありますが、実際には育休明けの転職について、法律などで制限があるわけではありません。育休中に支給された育児休業給付金を返還する必要もないのです。転職はあくまでも労働者の権利であり、自己判断で行うものであることは、育休を利用する人もしない人にとっても変わらないと言えるでしょう。

育休明けに転職をする場合の4つの注意点

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育休明けの転職について、法的には問題ないということはわかりました。ただし、育休の取得によって勤務先に少なからず負担をかけていることや、復職する前提のもとで育児休業給付金が支払われていることを忘れてはいけません。また、一般的な転職と比べると一定のリスクがあることも見逃せないところ。

こちらでは、育休明けの転職で注意したい4つのポイントをご紹介します。転職に踏み切る前に正しく把握しておきましょう。

退職のタイミング次第では保育園が利用できなくなる

子どもが認可保育園へ入園することがすでに決まっている場合、自治体によりますが、入園許可が取り消されてしまう可能性がゼロではありません。

保育園や保育所は、両親が働いているなど、日中子どもの面倒が見られないことを前提に、家庭に替わって子どもを保育する施設。そのため、母親が転職前に一旦退職した状態になると、「働いていない=日中世話ができる保護者がいる」と判断され、入園できない可能性があるのです。

また、多くの保育園では、申込む際に「就労証明書」を提出し、入園後には「復職証明書」を提出しなければなりません。自治体によっては、就労証明書と復職証明書の勤務先が異なっていると入園が取り消しになってしまうケースも。逆に問題のない自治体も多くあります。

したがって、子どもを保育園に預ける予定の場合は、事前に自治体のルールを確認しておきましょう。問題ない場合もたいてい「申請時と勤務時間が変わらなければOK」などの条件がついています。そういった詳細な条件も問い合わせ、のちにトラブルにならないように事前準備をしておくことが重要です。

時短勤務や休暇がすぐに使えない

子育てのために時短で働きたい、休暇を利用したいと考えていたとしても、転職後半年~1年以上経つまでは利用できないことが多いです。なぜなら、会社は労使協定によって「勤続期間が1年未満の従業員」を時短勤務の対象外にできるため。また、有給休暇や子の看護休暇も、入社後半年以上経たないと付与されない企業がほとんどなのです。

企業によって対応が異なるため、時短勤務を利用したいと考えているのであれば、子育てしやすい制度がきちんと導入されているか確認した上で転職先を選ぶようにしてください。

現職の勤務先でどこまで子育てに関する制度が使えるか、確認することも怠ってはいけません。働きにくいと感じるのも、過去に育休を取得する人がいなかったり、単に前例がないだけということも。利用できる制度や環境によっては、無理に転職せず、現職で様子を見るという選択肢も考えてみると良いでしょう。

子育てが忙しく転職活動がうまく進められない

育休明けは、日中は仕事、退社後は子育てと家事に拘束され、思うように転職活動に時間を割けない大変さがあるでしょう。また、せっかく選考が進んで面接を受けられることになっても、企業側の指定日時だと子どもの預け先がないという場合、非常に困ってしまいますよね。

育休明けの転職活動は、家族や親戚などの身内の理解を得て、協力してもらうことが必要不可欠です。もし身近な人にお願いすることが難しいときには、ベビーシッター、保育園やこども園の一時保育、市町村が運営しているファミリーサポートセンターなどをうまく活用するのもあり。いかに時間を捻出するかという観点では、ある程度の費用がかかることも覚悟して臨んだほうがよいかもしれません。

新しい環境に慣れるストレスがある

育休明けの社会復帰においては、子育てと仕事の両立に誰でも最初は戸惑い、不安をおぼえるもの。それでも、雰囲気や仕事のやり方が分かっている慣れ親しんだ職場なら、少しは安心感があるでしょう。一方、育休明けの復職が転職先への入社となると、環境も仕事も人間関係もすべてがゼロからのスタートで、戸惑いや不安は増大するはず。育児や家事で十分に休息が取れていない中での環境の変化は、想像以上に大きなストレスを受ける可能性があります。それに自分は耐えられるのか、周囲の協力は得られるかなどを考えておかなければなりません。

育休明けの転職を成功させるポイント

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育休明けに転職する場合の注意点を理解した上で、それでも職場を変えることが子どもや家庭、自分自身のために必要だと感じれば、転職活動を進めることになるでしょう。その際は、次にあげる成功させるポイントを頭において、行動するようにしてみてください。

育休明けに転職をする場合のスケジュール

まずは、転職したい月の半年くらいまえから自己分析と情報収集をすこしずつおこないましょう。自己分析では、まず自分がなぜ転職したいのか、転職によってどんな問題を解決したいのかを明確にします。特に育休明けの転職は、転職理由をしっかりと説明できることが大事です。同時に、情報収集も始めましょう。自分の希望は転職すれば実現可能なのか、自分の理想と企業の実態がずれていないかということに目を向けてみてください。

そして、転職したい月の3ヶ月前くらいから本格的な活動を始めるのがおすすめです。転職活動は、応募から内定までに必要な期間の平均がおよそ2〜3ヶ月と言われているためです。

子育て中の転職は、子どもの預け先や家庭の都合を考慮して予定を組む部分もあるでしょうから、面接日程の調整や実施が想定以上に難しいかもしれません。できる限り余裕を持った無理のないスケジュールで進めましょう。ちなみに自治体によりますが、一度退職すると、2〜3ヶ月で転職先を決めない限り保育園を退園しなくてはならない場合もあるので、要注意です。

育休明けに転職をする場合の志望動機

育休明けの転職は、企業からネガティブな印象を持たれてしまう可能性があるため、志望動機にも工夫が必要です。育休明けの転職がやむを得ないと感じさせる内容にしつつ、アピールしすぎないこと。前の職場への感謝の意をあらわしつつ、内容に配慮するのがポイントです。自分の強みや、新たな職務にどんなやり甲斐を感じるか、どんな風に貢献していきたいかという前向きな意欲を伝えましょう。

また、条件面の話では、たとえば「毎日定時で帰りたい」ではなく、「家族に子どもの迎えを頼むので週に一度の残業はできます」など、相手とすり合わせていく姿勢をあらわしましょう。面接に臨む前に、自分が求める条件と、企業や家族との調整のうえ妥協できる部分を洗い出しておくとスムーズです。

育休明けの退職、勤務先にはいつ言う?

勤務先に退職の意思を伝える時期は、就業規則に従い、辞める1ヶ月〜1ヶ月半前が一般的と言われます。

退職理由を伝えるときに大切にしたいのは、退職のきっかけが会社への不満だったとしても、決してストレートには伝えないこと。今後の展望や思い描くライフプランなど前向きな理由か家庭の事情など、個人的な理由として伝えることをお勧めします。「その希望はこの職場では叶えられないので仕方ない」と、相手が納得できる内容にすることが大切です。また、今までお世話になったこと、育休を取らせてくれて復職を待ってくれたことには最大限の感謝を述べつつ、やむを得ない事情があっての退職であることを丁寧に伝えましょう。退職日も可能な限り現職の勤務先の意向に沿うように、必要に応じて転職先へ相談して入社日を伸ばしてもらうなど、誠意を見せるのも効果的。基本的なマナーを心がけ、会社との関係性を壊さないように丁寧に対応しましょう。

育休明けの転職は、注意点を押さえて慎重に進めよう

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育休明けに転職をすることは可能ですが、注意点が多く、一般的な転職と比べてハードルが高いのも事実。保育園の入園関係や、現職と転職先で利用できる制度について事前に正しく把握した上で、さまざまな観点から自分に合った働き方や職場環境を模索してみましょう。タイミングを考えて、慌てず冷静に判断することが一番です。ぜひ、子育てしながらあなたらしく活躍できる仕事環境を手に入れてください。

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