30代の転職に成功すれば、今までよりも一層楽しい仕事に就けて充実した人生を歩むことができます。
- 30代での転職で楽しい仕事に就くことはできる?
- 30代の転職を成功させるコツが知りたい
という疑問をお持ちではありませんか?
そこで、この記事では30代の転職活動を成功に導くためのコツと注意点を解説し、お悩みを解決します。
結論から言うと、本記事で解説するポイントを抑えれば、30代の転職で楽しい仕事に就くことは可能です。
30代の転職で楽しい仕事に就く方法
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30代で今よりも楽しい仕事に転職する方法として、以下の4つの方針が挙げられます。
- ワンランク上の同業他社に転職
- 現職に関連したベンチャー企業に転職
- 現職の経験を活かせる未経験職に転職
- 完全未経験職に転職
一つずつ詳しく解説していきます。
ワンランク上の同業他社に転職
同業他社でより売上やシェアが上位の企業にステップアップすることで、今までよりもやりがいのある仕事に就くことが可能です。
売上上位の企業になる程、企業としての競争力や開発力があり、最先端の技術に携わることができる可能性が高まるからです。
自動車業界で例を挙げるのであれば、三菱自動車やSUBARUよりもトヨタ自動車の方がより最先端の技術に携われる可能性が高そうですよね。
また、自動車部品メーカーから完成車メーカーに行くといった、同じ業界の中でも少しズラして転職するのもおすすめです。
同業他社でのステップアップがおすすめなのは以下のような方です。
- 現在の職務が嫌いではない方
- 他社で自分の実力を確かめたい方
- 待遇を上げつつ転職したい方
今の仕事も嫌いじゃないけど成長するために環境を変えたい方は同業他社の上位企業へのステップアップを狙うと良いでしょう。
現職に関連したベンチャー企業に転職
現職の経験を活かせるベンチャー企業に転職することで楽しい仕事に就く方法があります。
ベンチャー企業は従業員数も少なく、一人当たりに任せられる仕事の幅が広いため、同じ職種でも今までよりも充実した働き方が可能となります。
また、近年はコロナの影響もあり、オフィスを持たないフルリモートで働くベンチャー企業もあるので、リモートで場所を選ばずに働くことが可能な場合もあります。
ベンチャー企業への転職がおすすめなのは以下のような方です。
- 自分の裁量を増やしたい方
- 新しい働き方でキャリアを形成したい方
- サービス・商品の根幹を担いたい方
自分の領域が広まる分、成長しやすいですが、企業の将来性や待遇面も考慮する必要はあります。
思い切って大きく環境を変えたいという方はベンチャー企業へ転職するのがおすすめです。
現職の経験を活かせる未経験職に転職
3つめは現職の経験を活かせる未経験職種に転職することです。
現職の経験が活かせるので、待遇を上げつつ転職することができますし、新たな領域で仕事ができるので楽しい経験が可能です。
具体例としては、営業職からコンサルタント職、物流管理からメーカーの購買職というイメージです。
未経験職種にチャレンジしつつも、現職の経験が多少なりとも活かせるので、転職に際しての不安感も軽減できます。
また、別の業界に職を移すことにより、大幅な待遇改善となる場合もあり、その次のキャリアの可能性も広がります。
現職を活かして未経験職に挑戦するのがおすすめなのは以下のような方です。
- 現在の職務とは別の職種に就きたい方
- 別の業界に移りたい方
- 未経験職でもなるべく待遇を下げたくない方
現職のスキルを捨てたくはないけど、転職後は別の職種に就きたいという方は現職経験を活かして未経験職にチャレンジしましょう。
完全未経験職に転職
完全未経験職に飛び込むことで、楽しい仕事をするという方針もあります。
自分にとって何が楽しいのかを考えたとき、今の職種では実現できない場合は完全未経験職へ挑戦してみましょう。
最近では、未経験でWEBエンジニアやWEBデザイナーに転職して経験を積んでフリーランスになることを目標に、独学でプログラミングやWEBデザインを学んで実務未経験でIT業界に転職する人が増えています。
未経験転職がおすすめなのは以下のような方です。
- 現在の職務が嫌いな方
- 全く異なる風土の企業に転職したい方
- 待遇よりも働き方を重視する方
今の待遇やポジションよりも、自分の好きなことを仕事にしたいという思いが強い方は思い切って未経験職種へのキャリアチェンジを狙うと良いでしょう。
30代の転職を成功させる7つのポイント
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30代の転職を成功させるためにはい以下の7つのポイントを抑えて、転職活動する必要があります。
- 転職で重視する要素を決める
- 経験してきた業務の棚卸しをする
- 職務経歴書の質を高める
- 面接対策を怠らない
- 転職の軸を最後まで変えず妥協しない
- 企業のリサーチを入念に行う
- 内定後はオファー面談を実施する
一つずつ詳しく解説します。
転職で重視する要素を決める
30代の転職では自分が転職で何を勝ち取りたいのかを決めて転職活動するようにしましょう。
一般企業で30代は中堅社員に位置し、そこそこの待遇をすでに持っている方が多いです。
ですが、転職失敗ですぐに再転職することになると、自分の市場価値を下がり、ポジションを失ってしまう要因になりかねないからです。
重視する要素の例は以下の通りです。
- 年収(給与・待遇)
- 福利厚生
- 働きやすさ(休日数・時間外)
- 自己成長(スキルを活かせる)
- 仕事のやりがい
- 育児・介護への理解
- 勤務環境(勤務地・オフィス環境・リモート)
- 組織の風土
- 興味のある取扱商品に関わる
- 会社の規模や将来性
ちなみに、リクナビNEXTでは以下のようなアンケート結果が出ています。
出典:リクナビNEXT 「転職先を選ぶ際に重視した項目」と「入社の決め手」の比較
やはり、スキルが活かせたり、やりがいのある仕事に携われることが転職で重視され、決め手となっている傾向があります。
また、職場を変えたいと思う理由として、人間関係を挙げる方がいますが転職活動で人間関係を推し量ることはできません。
したがって、人間関係を理由に転職するという考えはやめておきましょう。
転職で全ての要素を勝ち取ることができる可能性はわずかですので、重視するポイントを3つ程度選択して、他の要素はどこまで許容できるかをあらかじめ設定しておきましょう。
経験してきた業務の棚卸しをする
30代の転職は新卒の就職活動とは異なり、今までのキャリア(業務実績)を重視されることが多いです。
- 自分が何をやってきたのか
- どういう考えを持って仕事に取り組んできたか
- 仕事に向き合う上で大切にしていること
上記について、今までの自分の実績や取り組み方を言語化してみてください。
そして、実績はできるだけ定量化(数値化)するようにしましょう。
ルーティンワークが多い職種だと、あまり多くの実績を残せていない場合があります。
その場合でも、以下のような経験があれば転職が可能です。
- 業務でのトラブルを解決した経験
- 大きな失敗を挽回した経験
- 業務の改善提案が実現した経験
- 自分の業務を効率化した経験
30代となると、業務に慣れているので苦労せずとも業務をこなせているケースが多いです。新入社員・同期・先輩と比較して、自分はどの部分に優位性があるかを考えながら、エピソードを掘り出して言語化しましょう。
職務経歴書の質を高める
転職の書類選考では履歴書とは別に、職務経歴書が必要となります。
職務経歴書とは一般的に、
- 入社してから現在までの職務内容
- 職務内容で培った経験・スキル
- 自己PR
- 志望理由
を記載するものです。
複数社併願する場合には志望理由は汎用性の高い表現に留めることが多いですが、1社ずつに合わせて志望理由を作り込むと熱意が伝わりやすいです。
書類選考に通過するために、誰が読んでもわかるような表現を用いつつ、実績は数値で示すことが大切です。
職務経歴書は定まったフォーマットはないですが、転職サイトや転職エージェントからテンプレートを入手できます。
職務経歴書を作成したら、転職エージェントに添削してもらうことでクオリティを向上できます。
面接対策を怠らない
転職を成功させるために、最も重要なのが面接です。
面接でいつも通りに話すことができない場合、お見送りとなってしまいます。
しっかりと緊張した空間でもいつも通り話せるように練習をしておきましょう。
定番の質問は以下の通りです。
- これまでの経歴を交えて自己紹介してください
- 転職を志望する理由を教えてください
- 転職活動における軸を教えてください
- 業界の中でも弊社を志望した理由を教えてください
- 苦労・失敗し、それを乗り越えたという経験を教えてください
- 入社後はどのようなキャリアを目指したいですか
想定される質問に対してはあらかじめ回答を作成し、何秒くらいかかるかを確認しておいてください。
面接ではアピールしたいという欲求が先行してついつい長時間話してしまいがちです。
冒頭の自己紹介では1分程度以内でおさまるようにしましょう。
また、逆質問の時間があるのが定番ですので、何を質問するかを考えておきましょう。
逆質問の例は以下の通りです。
- 入社後はまずどんな業務を担当しますか
- (面接官が配属先の上司の場合)現在取り組んでいる業務について教えてください
- 仕事に取り組む上で大切にしていることはなんですか
- 御社の強みは〇〇だと認識していますが、課題としているところはありますか
- 御社の現在注力している事業について教えてください
転職活動では2〜3回の面接が予想されます。
あえて同じ質問をぶつけて、面接官ごとの反応を見ても良いです。
最終面接が役員である場合は、企業HPやパンフレットに載っていない、会社の経営に関連する内容がベターでしょう。
質問の際は、「御社のHPで〇〇という記載を拝見したのですが〜」というように枕言葉を加えるとアピールにつながります。
転職の軸を最後まで変えず妥協しない
転職活動が長期化した末に内定をいただくことになると、「もうここにしよう」という気持ちが強くなります。
入社を決める前に、本当にこの企業で良いのかを吟味するためにも転職活動の軸を変えないようにしましょう。
面接の経験も兼ねて志望度の低い企業にも応募するケースがありますが、あくまでも練習です。
もちろん内定後のオファー面談でやりがいや待遇など、転職の軸にマッチすることが確認できる場合は転職しても問題ありません。
企業のリサーチを入念に行う
応募した企業の面接が始まる前に、自分がその会社に入社して働くイメージをできるだけ具体化しておきましょう。
この時の情報は以下から入手しましょう。
- 企業のHP
- 企業のIR情報
- OpenWorkや転職会議などの口コミ
その中で、不明な点や気になった点を面接の逆質問を通じて解消するようにしましょう。
注意点として、OpenWorkなどの企業クチコミサイトは、その企業を辞めて転職を検討している方が投稿しているので、ネガティブな口コミが多くなりやすい傾向にあります。
優良企業でも悪い口コミが投稿されていることは必ずありますので、見極めが必要です。
参考までに、自分の会社がどのような評価になっているかを確認して、転職先候補と比べてみてみると良いかもしれません。
内定後はオファー面談を実施する
内定獲得すると、企業から内定通知書やオファーレターをいただくことになります。
オファーレターにはどのくらいの待遇でどのようなポジションかというのが詳しく書かれていますが、福利厚生、昇給ペースや昇給金額といった内容は盛り込んでいないことが多いです。
良い条件をいただいたと思って転職して、オファーレターに書かれていない部分で不満が生じるケースもありますので、オファーレターに記載されている以外の項目も確認すべく、オファー面談を実施しましょう。
オファー面談は企業側から日程調整の連絡が来る場合もありますが、こちらが何も言わないと実施しないケースもあります。
入社までの不安を払拭するためにも、転職エージェントには「いくつか確認したいことがありますのでオファー面談の調整をお願いします」と進言しましょう。
その際に、どんな質問をしたいのかを箇条書きで記載して企業側に事前に伝えて貰えば、オファー面談時の質疑応答がスムーズになります。
オファー面談では年収の交渉は基本的にはできません。
年収交渉はオファー面談前にエージェントに相談しましょう。
年収交渉に応じてくれる企業はそれほど多くありませんが、エージェントに依頼し交渉してもらうと良いです。
30代転職での4つの注意点
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30代の転職に際して、留意しておきたいポイントが4つあります。
- 失う要素を冷静に把握する
- 1社1社に固執しすぎない
- 内定承諾まで退職しない
- 転職先に過度な期待をしすぎない
一つずつ解説してきます。
失う要素を冷静に把握する
転職で重視する要素がクリアしていて、条件に合致する会社を見つけても、100点の企業はこの世の中にはないものと冷静に捉えてください。
そして、転職する上で得る要素と失う要素を把握して天秤にかけてください。
例えば以下のようなケースです。
- 給料は上がるが、残業は増える
- 休日が増えるが、給料は減る
- 休日も給料も増えるが、福利厚生が乏しくなる
- やりがいはありそうだが、残業は増える
- 給料や休日が増えるが、通勤時間が増える
失う要素を考慮した上で、転職することに納得できれば問題ありません。
1社1社に固執しすぎない
転職活動では企業の面接に合わせて入念なリサーチをすると、企業への興味が強くなる傾向にあります。
しかしながら、面接ではあっけなくお見送りになるケースも少なくありません。
その都度、応募先企業に気持ちが移ってしまうと、お見送りのたびに気持ちが落ち込んでしまいますので、お見送りになったら次の企業へ移るという割り切りが必要です。
内定承諾まで退職しない
転職活動する上で、内定承諾し入社日が決まるまでは、退職手続きを進めないようにしてください。
現職で退職日を決めて転職活動をすると、思ったよりも転職活動に苦労してしまい退職日になっても次の仕事が決まっていないなんていう事態になりかねません。
職務経歴上のブランクを作ってしまいかねないので、現職での業務と並行して転職活動を行うことをおすすめします。
転職先に過度な期待をしすぎない
4つ目は転職先に過度な期待をしないということです。
もちろん現職の業務環境を改善するために転職するのですが、人間関係・職場環境・業務内容などの要素は入ってみないとわからないところが多いです。
入社前の段階では面接やオファー面談しか、社員と会話する機会がないので、少なからずギャップが生じます。
あまりに期待しすぎると、入社後のギャップが思ったよりも大きいことが不満となってしまいますので良いところも悪いところもある程度受け入れるつもりで入社しましょう。
まとめ:30代転職でも楽しい仕事に転職できる
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30代転職を成功させれば、楽しい仕事に就くことは可能です。
30代で今よりも楽しい仕事に転職する方法として、以下の4つの方針について解説しました。
- ワンランク上の同業他社に転職
- 現職に関連したベンチャー企業に転職
- 現職の経験を活かせる未経験職に転職
- 完全未経験職に転職
また、30代の転職を成功させるための7つのポイントをお伝えしました。
- 転職で重視する要素を決める
- 経験してきた業務の棚卸しをする
- 職務経歴書の質を高める
- 面接対策を怠らない
- 転職の軸を最後まで変えず妥協しない
- 企業のリサーチを入念に行う
- 内定後はオファー面談を実施する
30代の転職に際して、留意しておきたい4つの注意点を解説しました。
- 失う要素を冷静に把握する
- 1社1社に固執しすぎない
- 内定承諾まで退職しない
- 転職先に過度な期待をしすぎない
本記事で解説した内容を参考に、30代転職を成功させて楽しい仕事に就けるように頑張ってください。
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