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ブラック企業に勤めているからホワイト企業に転職したいという方も、しっかりと対策をすればホワイト企業への転職を成功させることができます。
- ブラック企業から抜け出したい
- 転職するならホワイト企業に転職したい
- ホワイト企業の見つけ方が知りたい
という悩みをお持ちではありませんか?そこで、この記事ではホワイト企業へ転職するための方法とホワイト企業の見分け方を解説し、お悩みを解決します。
結論、本記事に沿って転職活動すればホワイト企業から内定を獲得することは可能です。
Contents
ホワイト企業とは
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そもそもホワイト企業というのに定義はありません。端的に言えば、「働きやすくて、待遇が良い企業」のことをホワイト企業と呼ぶケースが多いです。逆に「働きづらくて、待遇が悪い企業」のことをブラック企業と呼びます。
明確な線引きはないので、人によって判断は異なり、部署によってはホワイトというケースも存在します。
ホワイト企業への転職で人気ランキングは信用できる?
結論から言えば、ホワイト企業ランキング等の情報は「ある程度参考になるものの鵜呑みにしない方が良い」です。
ホワイト企業の人気ランキングといったWEBサイトで多くのランキングが公開されています。これらのランキングは大手企業が中心となっていますので、ある程度信憑性が高いです。
例えば、転職エージェントdodaがまとめたランキングでは以下企業がトップ10入りしています。
- トヨタ自動車
- グーグル
- ソニー
- 楽天
- アマゾンジャパン
- パナソニック
- 任天堂
- Apple Japan
- ソフトバンク
- キーエンス
出典:【TOP300社】転職⼈気企業ランキング 総合-社会⼈が選ぶ“働きたい企業” 第1位は? |転職ならdoda(デューダ)
納得の結果ではありますが、超大手企業ばかりが名を連ねているのでランキングに入っている企業への転職チャンスは限られていることに注意してください。
ランキングに入っていない企業でもホワイト企業はたくさんあるので、後述するホワイト企業の特徴や見分け方を学んで、自分の力でホワイト企業を見つけるようにしましょう。
ホワイト企業の特徴
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「働きやすくて、待遇が良い企業」をホワイト企業だと説明しましたが、具体的には以下の項目が当てはまる企業と言えるでしょう。
- 離職率が低い
- 残業時間が少ない
- 給与が高い
- 年間休日数が多い
- 福利厚生が充実している
- 女性の働きやすい制度が整っている
- 研修制度が整っている
- やりがいがある
- 業績が安定し、将来性がある
それぞれ解説していきます。
項目によっては情報収集が困難なものもありますが、内定後のオファー面談でしっかりとヒアリングすればOKです。
1.離職率が低い
離職率の算出方法は以下の通りです。
離職率[%] = 1年間の離職者数[人] ÷ 年初の従業員数[人] × 100[%]
例:年初の従業員数が100名、1年間の離職者数が15名の場合、「15÷100×100=15」となり、離職率は15%と算出できます。
厚生労働省発表の「雇用動向調査(令和2年)」によれば、日本国内の離職率は14.2%となっています。明確な基準はありませんが、この14.2%を上回るかどうかは見ておくと良いでしょう。
離職率が低いからホワイト、高いからブラックと判断するのは早計です。他の要素も見ながら総合的に判断しましょう。
2.残業時間が少ない
残業時間が少ないかどうかも判断材料の一つです。月間残業時間の平均が30時間を超えている場合は用心しましょう。
もちろんホワイト企業と呼ばれる企業でも繁忙期は40時間を超える残業となる場合も多いので、残業時間だけで判断しないようにしましょう。
3.給与が高い
給与が高いかどうかも重要な指標です。24時間のうちの3分の1以上を仕事に費やすことを考えれば、給与が安い企業はホワイトとは言いづらいです。対価に見合った給与が支払われているかは調べるようにしましょう。
給与は業界・職種によって左右されます。同業の中では高いと思っても、別業界では低水準である場合もありますので、業界の水準のみではなく他の業界の給与水準も確認しておきましょう。
4.年間休日数が多い
年間休日が120日以上あるかどうかが一つの基準と言えるでしょう。120日を目安とする根拠は以下の通りです。
- 1年間における土日の数:約104日
- 2022年における国民の祝日数:16日
上記の合計が120日となります。土日と祝日が被ってしまうこともありますが、振替休日とする企業もあるので120日以上の休日があるかは確認しておきましょう。
125日を超えてくるとかなり年間休日が多く、年末年始や夏季休暇で長期連休となるイメージです。
5.福利厚生が充実している
福利厚生の充実度も確認しておきましょう。
- 在宅勤務制度
- ベネフィットプラン
- 住宅補助or借り上げ社宅制度
- 各種手当
コロナの影響もあり、在宅勤務制度が整備されつつあります。業種や職種にもよりますが、現時点でまだ在宅勤務が制度化されていない企業は気を付けておいた方が無難です。また、制度として存在しているだけで活用されていない場合も要注意です。
6.女性の働きやすい制度が整っている
最近では女性が働きやすい職場づくりを実施している企業が増えています。女性管理職の割合や、産休・育休・時短勤務等の整備状況を確認しておきましょう。
男性の場合でも確認することで、働きやすい職場づくりに取り組んでいるかを推測できます。
7.研修制度が整っている
新入社員の育成はもちろんのこと、中途社員や管理職に対しての教育制度があるかも確認することをおすすめします。とはいえ、研修や教育を受けて成長していこうという受け身な考えはやめておきましょう。
制度が整備されているかを確認することで、企業側の方針を汲み取るようにしましょう。
8.やりがいがある
やりがいというのは人によって感じ方が異なるので、難しい問題です。
どんな業務ができればやりがいがあると言えるのかを考えてみて、自分にフィットした職場を探すようにしましょう。
9.業績が安定し、将来性がある
業績が安定しているか、そして企業として今後も成長していくビジネスモデルかどうかも確認しておくことをお勧めします。業績が安定せず、将来性がない企業では社員満足度も低迷しやすいためです。
例えば、売上が下がり調子の企業の場合はボーナスのカットや賃金カット、リストラのリスクを抱えながら働くことになります。そうなると、社員の士気を維持することが難しくなり、働く環境も悪化してしまう場合があるのです。
企業が上場していれば、公式サイトから有価証券報告書や中期経営計画を閲覧することができます。有価証券報告書から、売上や利益を上げられているかや何に資金が使われているか、社員の平均給与、役員報酬を確認することができます。中期経営計画からは、企業が今後どのようなビジネスで成長することを目指しているかがわかりますので、しっかりとリサーチするようにしましょう。
ベンチャー企業の場合は売上が不明瞭な場合がありますが、どのようなビジネスモデルの会社なのかは最低限把握しておく必要があります。
ホワイト企業への転職を成功させる方法
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ホワイト企業へ転職する方法を以下に整理しました。
- ホワイト企業への転職で学歴は関係ない
- ホワイト企業への転職は未経験でもチャンスあり
- ホワイト企業への事務転職は難しくない
- 複数の転職エージェントに紹介してもらう
- 企業の採用サイトから直接応募する
一つずつ解説していきます。
ホワイト企業への転職で学歴は関係ない
新卒での就職活動とは異なり、転職活動において学歴が重視されることは少ないです。ですので、新卒のときに入社できなかった企業にも積極的にチャレンジすることをお勧めします。その際は、現職の経験をアピールしやすい職種へ応募するようにしましょう。
現職での実績をしっかりとアピールして書類選考が通れば、内定のチャンスがありますのでしっかりと面接に臨みましょう。
ホワイト企業への転職は未経験でもチャンスあり
ホワイト企業への転職は未経験でも十分チャンスがあります。
大切なのは以下のポイントです。
- 現職でどのような実績を残してきたか
- 現職の経験を応募先企業にどう生かせるか
上記のポイントを抑えられれば、未経験であってもホワイト企業への転職チャンスはあります。
とはいえ、現職で経験してきた職種の募集に応募するのが自然でアピールもしやすいため、内定を獲得しやすいのは事実です。
転職とともに職種を変えるのは、チャンスはあるものの内定獲得は運も絡んでくるので苦戦することを覚悟してください。
ホワイト企業への事務転職は難しくない
ホワイト企業への転職の中でも一般事務やアシスタントとしての転職は難しくありません。
難易度としては他の企業と同等程度と思っても問題ないです。
しかしながら、ホワイト企業の事務は新卒採用や契約社員で補充する企業も多いことから、難易度は高くないものの、募集自体が少ない傾向にあります。
ですので、転職エージェントの複数利用や、企業の公式サイトへの積極的な応募を行い、自らが積極的に活動していくことで転職のチャンスを増やしていきましょう。
複数の転職エージェントに紹介してもらう
ホワイト企業に転職するためにも、複数の転職エージェントから求人を紹介してもらいましょう。
転職エージェントがホワイト企業かどうかを把握しているわけではありませんが、希望条件に見合った求人を探してくれるのでしっかりと利用しましょう。転職エージェントによって、カバーしている求人の範囲が異なるので複数のエージェントを利用するのがお勧めです。
企業の採用サイトから直接応募する
ホワイト企業は大企業に限らず、中小企業の中にもホワイト企業はあります。
中小企業の場合はエージェントに求人を展開していない場合もあるので、企業の採用サイトからの直接応募が有効な場合があります。大企業の場合でもオープンポジションでの募集を実施している場合もあるので、挑戦してみる価値はあります。
ホワイト企業の見分け方
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ホワイト企業の特徴は上述しましたが、実際にホワイト企業を見つける方法を説明します。
主な方法は以下の通りです。
- クチコミサイトを参考にする
- 内定後のオファー面談で確認する
- 転職者に話を聞く
口コミサイトを参考にする
一つ目は、口コミサイトを参考にしてホワイト企業かどうかを見分ける方法があります。主な口コミサイトは以下の通りです。
口コミを投稿しているのは転職(退職)希望者がほとんどですので、どちらかというとネガティブな書き込みが多いです。全てを鵜呑みにしない方が良いですが、口コミの内容が良い書き込みばかりであれば、社員の満足度が高い傾向にあるのは事実です。
内定後のオファー面談で確認する
ホワイト企業かどうかを判断するのは、内定を得てからでも問題ありません。内定後に入社後の待遇等のすり合わせのためにオファー面談を実施しましょう。
オファー面談は企業から打診がある場合と、ない場合があります。オファー面談の打診がない場合は、こちらから質問したいことがある旨を伝えてオファー面談の機会をセッティングしてもらうようにしましょう。
オファー面談で疑問点を解消してホワイト企業かどうかを判断することをおすすめします。
所属経験者に話を聞く
3つ目は入社したい企業に所属していた(している)人に話を聞くことです。できれば、直近3年以内に所属していた人と話を聞けると良いです。
しかし、コネクションがなければ話を聞くのは難しいと思います。
筆者が実践した方法を一つ紹介いたします。それはSNSを利用して実態を聞くということです。
私の場合はLinkedinで内定をいただいた企業を検索して、在籍経験のある人を見つけました。ダメ元でDMを送信して相談したところ、電話で話を聞くことができました。オファー面談は大抵、人事と話をすることになりますが、SNSで通じた人は人事ではないのでより生の声を聞くことができます。
転職を成功させるためには利用できるものは極力活用しましょう。
まとめ:ホワイト企業を見分けて転職成功を目指そう
本記事では以下の内容について解説しました。
- ホワイト企業の特徴
- ホワイト企業へ転職する方法
- ホワイト企業の見分け方
内定を獲得して、承諾するギリギリまでしっかり企業の調査をしましょう。ホワイト企業を見つけても、実際に入社するまでは不安でたまらないと思います。失敗をしないためにも事前の調査が大切です。
ホワイト企業かどうかを自分の手で判断して転職成功を勝ち取りましょう。
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