「新卒だけど、もう会社を辞めたい」
「入社したばかりで退職代行を使うなんて、非常識なのかな」
「退職代行って新卒でも使えるの?」
そんなふうに悩んでいませんか?
この記事では「新卒 退職代行」をテーマに、新卒でも安心して退職代行を利用する方法を詳しく解説します。
新卒での退職に不安を感じている方も、この記事を読めば次の一歩を自信を持って踏み出せるようになります。
ぜひ参考にしてください!
新卒でも退職代行は使えます
まず結論から言うと、新卒でも退職代行サービスは利用可能です。
入社したばかりであっても、労働者には自由に退職する権利が認められています(民法第627条)。
会社側が「最低でも○年は働け」と言ったとしても、それに法的拘束力はありません。
ましてや、精神的・身体的に限界を感じているなら、無理をして働き続ける必要はまったくないのです。
退職代行を利用すれば、直接会社とやり取りすることなく、スムーズに退職手続きができます。
新卒でも退職代行を使う人は増えている
近年では、新卒で退職代行を利用する人が増えています。
かつては「退職代行=長年勤めた社員向け」というイメージがありましたが、今では入社1年目で退職代行を使うケースも珍しくありません。
メンタルヘルスを重視する若い世代にとっては、
「できるだけストレスなく退職するために退職代行を使う」という選択肢が一般的になりつつあるのです。
なぜ新卒が退職代行を使うのか?よくある理由
新卒で退職代行を利用する人は、決して珍しくありません。
むしろ年々増加傾向にあります。
よくある理由を見てみましょう。
理想と現実のギャップに耐えられない
入社前に抱いていたイメージと、実際の仕事・社風とのギャップが大きすぎる場合、強いストレスを感じます。
このギャップに苦しみ、早期退職を選ぶ新卒は少なくありません。
上司・先輩からのパワハラ・モラハラ
厳しい指導を超えたパワハラやモラハラも、新卒退職の大きな要因です。
精神的に追い詰められ、会社に行くのも怖くなってしまうケースもあります。
労働条件が過酷すぎる
残業続き、休みが取れない、給与が説明と違う…。
労働条件の悪さに耐えられず、退職を決断する人もいます。
このようなことがもしあれば退職代行を使った方が良いのですが、次にどの退職代行を使えば良いかというお話をしていきます。違います。
特に新卒の場合は、基本的に民間企業系でも問題ありませんが、交渉や金銭請求が必要なら弁護士法人運営を選ぶ必要があることをしっかり理解しておきましょう。
新卒で退職代行を使うメリット
新卒でも退職代行を利用することで、次のようなメリットが得られます。
直接会社とやり取りしなくて済む
退職の意思を伝えるのは、とても勇気がいるもの。
退職代行を使えば、会社との面倒な連絡をすべて代行してもらえます。
即日退職できる可能性も
会社によっては、退職代行から連絡が入った当日から出勤不要となることもあります。
これ以上、つらい思いをする必要がなくなります。
退職手続きをスムーズに進められる
退職届の提出、貸与物の返却、健康保険の脱退など、煩雑な手続きもサポートしてくれる代行サービスが多いです。
新卒で退職代行を使うときのデメリット・注意点
一方で、新卒が退職代行を利用する場合、以下の点に注意しましょう。
退職理由は前向きに整理する
次の転職活動では、「なぜすぐに辞めたのか」を必ず聞かれます。
ネガティブな理由だけでなく、
- 「自分に合う環境を求めて早期に行動した」
- 「新たな挑戦を決意した」
など、ポジティブな表現で退職理由を整理しておきましょう。
費用負担を把握する
退職代行の費用は、2〜5万円前後が一般的です。
新卒でまだ貯金が少ない場合、料金体系をしっかり確認してから依頼しましょう。
弁護士が対応しているかチェック
新卒で退職代行を利用する際、特に注意したいのが「交渉が必要かどうか」という点です。
退職代行サービスには、大きく分けて民間企業運営(代行業者)、労働組合運営、弁護士法人運営の3種類があります。※後ほど詳細を解説します。
このうち、交渉ができるのは労働組合と弁護士法人のみです。
しかし、さらに踏み込んだ「金銭請求」や「法的トラブルの対応」ができるのは、弁護士法人だけです。
逆に、一般的な退職意思の伝達だけで十分な場合は、民間業者や労働組合系でも問題ありません。
ただし、何が起こるかわからない不安があるなら、最初から弁護士法人に依頼しておくとより安心です。
弁護士が対応する退職代行は、料金はやや高め(5〜6万円程度)ですが、確実に退職できること、万一のトラブルにも対応できること、という大きなメリットがあります。
特に新卒で社会経験が少ない場合は、安心を買うつもりで弁護士法人に依頼する選択肢も有力です。
退職代行には主に3種類ある
退職代行サービスには、大きく分けて3つの種類があります。
それぞれ特徴が異なるため、目的に合わせて選ぶことが大切です。
✅ 退職代行の3種類
種類 | 特徴 | 交渉可否 | 費用感 |
---|---|---|---|
民間企業運営 | 一般企業が運営。退職の意思を伝えるのみ。 | ❌ 交渉不可 | 2〜3万円台 |
労働組合運営 | 労働組合が運営。団体交渉権で有給取得など交渉も可能。 | ⭕ 交渉可能 | 2〜4万円台 |
弁護士法人運営 | 弁護士が運営。交渉や金銭請求、訴訟対応も可能。 | ◎ 完全対応可能 | 5〜6万円台 |
それぞれの特徴を簡単に解説します。
民間企業運営の退職代行
一般的な会社が運営している退職代行サービスです。
退職の意思を会社に伝えることを代行してくれますが、有給取得の交渉や未払い賃金請求などの法的交渉はできません。
費用も比較的安く、単純に辞めたいだけの場合に適しています。
労働組合運営の退職代行
労働組合が運営しているため、団体交渉権を活用して、有給取得や退職日調整など一定範囲の交渉が可能です。
ただし、金銭請求や法的トラブルの代理対応はできないので注意が必要です。
費用は民間企業系と大きく変わらず、少し交渉が必要なケースに向いています。
弁護士法人運営の退職代行
弁護士または弁護士法人が運営しているため、交渉はもちろん、未払い賃金請求や損害賠償請求への対応も可能です。
会社側から訴えられた場合にも、法的代理人として対応してもらえるので、安心感は最も高いです。
その分費用は高めですが、トラブルが予想される場合にはベストな選択肢です。
例えば、弁護士が必要な場合は下記です。
- 未払い給与や残業代を請求したい
- 有給休暇を消化した上で辞めたい
- 損害賠償請求をされたらどうしようと不安
- 離職票や源泉徴収票を確実に発行させたい
こういった法的権利に関わるやり取りが必要になる場合、
弁護士運営の退職代行に依頼することが絶対条件になります。
自分に合った退職代行を選ぼう
退職代行は、種類によってできること・できないことが大きく
新卒向けおすすめ退職代行サービスの特徴
新卒に向いている退職代行サービスの特徴を紹介します。
民間企業系の退職代行
- 料金が安め(2〜3万円台とリーズナブルで、新卒やアルバイトでも利用しやすい。)
- スピード対応。申し込み後すぐ連絡してくれて、最短即日で退職の手続きがスタートできる。
- あくまで「退職の意思を伝える」だけで、有給消化や未払い給与の交渉はできない(交渉が必要な場合は弁護士法人系へ)。
労働組合系の退職代行
- 比較的低コスト(2〜3万円台)
- 団体交渉権があり、有給交渉も可能
- 即日対応可能なところも多い
弁護士運営タイプ
- 料金は高め(5万円〜)
- 法的トラブルにも対応可能
- 未払い賃金や慰謝料請求も依頼できる
詳細は下記をご確認ください。
新卒には民間企業系の退職代行でも十分!その理由を解説
新卒で退職代行を利用する場合、民間企業系サービスでも十分対応できるケースが多いです。
その理由を以下にまとめます。
✅ 民間企業系退職代行が向いている理由
- 未払い賃金トラブルが少ない
→ 新卒1年目では、給与や残業代未払いトラブルが起きにくいため、退職の意思伝達だけで済むケースが多い。 - 有給休暇が未発生のことも多い
→ 入社から6か月未満では有給休暇が付与されていない場合があり、有給消化交渉が不要なことが多い。 - コストを抑えられる
→ 民間系の退職代行は2〜3万円台とリーズナブル。収入が安定していない新卒でも利用しやすい。
ただし、こんな場合は弁護士法人も検討を
もし、以下に当てはまる場合は、弁護士法人運営の退職代行サービスを選びましょう。
✅ 弁護士法人系が向いているケース
- 入社前に聞いていた条件と実際が大きく違う
- ハラスメントを受けており慰謝料請求を検討している
- 会社が辞めさせてくれない、脅しや引き止めがある
- 未払い残業代や賃金トラブルが発覚している
このような交渉・請求が必要な場面では、弁護士しか対応できないため、最初から弁護士法人を選ぶのが安心です。
新卒で退職代行を使う場合、単純な退職なら民間企業系で十分です。
しかし、条件違いやハラスメントなど、交渉が必要なケースでは弁護士法人系を検討しましょう。
まずは自分の状況を冷静に見極め、最適な退職代行サービスを選ぶことが、スムーズな退職への第一歩です。
新卒で退職代行を使った場合の企業側の気持ちは?
新卒で退職代行を使うと、「会社からどう思われるだろう」と気になる方も多いでしょう。
ここでは、企業側の本音を紹介します。
ショックや残念に思うのは事実
企業は、新卒社員を採用するために多大なコストと時間をかけています。
そのため、入社して間もない段階で退職されると、
- 「なぜもっと早く言ってくれなかったのか」
- 「せめて直接相談してほしかった」
とショックや戸惑いを感じるのが正直なところです。
特に、退職代行という形で突然の連絡が来た場合、
「何も言わずに辞められてしまった」という寂しさや無力感を感じる担当者も少なくありません。
ただし、社会人経験の浅い新卒には理解を示すことも多い
一方で、採用担当者や上司も、
「新卒1年目は誰もが不安定で、悩みを抱えていること」を理解しています。
中には、
- 「若い人に無理をさせてしまったかも」
- 「会社側のサポートが足りなかったかもしれない」
と自省する企業もあります。
特に最近では、メンタルヘルスやワークライフバランスを重視する風潮もあり、新卒の早期離職に対する社会全体の理解も進んでいるのが実情です。
企業に申し訳ない気持ちはあっても、自分を責めすぎないで
退職代行を使ったことで、会社に迷惑をかけたと感じるかもしれません。
しかし、最優先すべきは、あなた自身の心と体、そして将来のキャリアです。
もし耐えきれない職場環境に無理して残っていたら、
心身の不調を引き起こしてしまい、もっと大きな問題になっていたかもしれません。
退職は悪いことではありません。
会社も人も、完璧ではないからこそ、ミスマッチは必ず起こり得ます。
大切なのは、今回の経験を活かして、自分に合った場所を見つけること。
それが結果的に、あなたにとっても、未来の雇用主にとってもプラスになるのです。
新卒が退職代行を使った後のキャリアへの影響は?
「新卒で退職代行を使ったら、次の就職に不利になるのでは?」
そう心配する人も多いですが、適切な対応をすれば問題ありません。
履歴書や面接でどう伝えるかがカギ
ポイントは、退職理由を前向きに伝えること。
たとえば、
- 「自分の適性を見直すために早めに決断した」
- 「今後のキャリアをより明確にしたいと考えた」
など、前向きな姿勢をアピールしましょう。
企業側も理解を示すケースが増えている
近年は、若手の早期退職に対して理解のある企業も増えています。
一度の挫折をネガティブに捉えず、次に向かって行動できるかどうかが評価される時代です。
まとめ|新卒でも自分を守るために退職代行を選んでOK
新卒での退職は決して楽な決断ではありません。
しかし、あなたの心身の健康や、今後のキャリアを守るために、必要な選択であることも確かです。
退職代行サービスをうまく活用すれば、
- 会社とのやり取りをせずに
- スムーズかつ安全に
- 自分らしく次の道へ進むことができます。
「辞めたい」と感じた自分を責めず、勇気を持って行動してみてください。
あなたの未来は、これからいくらでも切り開いていけます。
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